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習熟方法

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Concepts For Bass Soloingという本の中に基礎的なエクササイズの第一の目的は、

自分の楽器のすべての音域において、滑らかに、また自由に演奏できる感覚を身につけること
(出典:Concepts For Bass Soloing by Chuck Sher and Marc Johnson ATN,inc. ISBN978-4-7549-3485-9 p.10)

と記されています。これはどんな楽器に対しても当てはまる普遍的な言葉です。エレキベースを自分の思い通りに演奏するには、瞬時にどのポジションで、どの指で、どう弾くのかを決めて、それを実行する技術が必要です。ここでは演奏技術の習熟メカニズムについて解説します。

演奏と脳

音楽を聴く時は主にイメージを司る右脳を中心にが活性化します。楽器を演奏する時は右脳だけでなく計算・分析・判断を司る左脳、右脳と左脳の情報伝達を行う脳梁も含めて脳全体が活性化します。全身運動の時と同じように脳の中で花火が打ち上がったように全体が活性化すると言われています。

楽器を演奏をする時、演奏者は、楽譜を見る、周りの音を聴く、押さえる場所を決める、弾く強さを決める、タイミングを決める、そして実際に弾くといったことを瞬時に判断して実行します。この一連のプロセスを脳をフル回転させながら両手を使って繰り返し高速に実行します。

エレキベースを自分の思い通りに弾くためには、自分のイメージに沿って一瞬で押さえる場所や強さやタイミングを判断して弾けるようにしておく必要があります。そのためには、あらかじめ左手ポジションと運指の法則をしっかりと頭に入れて整理しておくことが重要です。

右手と左手

右手は弦を弾く方の手です。ドラムやパーカッションのようなリズムを担います。指やピックを使ってできるだけ早いテンポで正確にアクセントやシンコペーションをつけてリズムが出せるようにします。弦を弾く動作は直感的にできるので難易度は高くありませんが、指やピックの当たる場所や強さのちょっとした違いが音色に大きく影響するので繊細な動きが要求されます。

左手には音程を決める役割があります。瞬時に出したい音のポジションへ移動し、どの指で押さえるか絶えず判断しながら手を動かして弦を押さえます。あらかじめ、音とポジションや指の関係を覚えておく必要があります。音程と左手の動きを結合させるためにスケールを使った左手ポジションと運指の練習が非常に有用です。

エレキベースのような弦楽器の演奏では右手と左手が連携が非常に重要です。ほとんどの人が無意識に連携できるので忘れがちですが楽器の演奏では注意を払う必要があります。例えば、早いフレーズが弾けない時ほとんどの人が左手の指の動きが遅れているからだと思うでしょう。実はそうではなく右手のリズムが遅れている場合があます。楽器の練習では右手と左手を連携を意識する必要があります。

右手で正確なリズムが弾けないと左手がいくら上手く早く動いても思った音はだせません。右手のリズムを十分練習してから左手を合わせた実際のスケールやフレーズを練習するようにしてください。

習熟のメカニズム

自分で弾いた音を自分で聴いてイメージ通りにできたかを自分で判断します。イメージ通りにできたら合格です。その時の両手を動かす感覚と聴こえる音の感覚を一体化して覚えていきます。できなかった場合は、自分で修正方法を見つけてそれを試します。修正方法を見つけるためにはよかった点とわるかった点を整理する必要があります。試行錯誤しながら自分のイメージした音に近づいていきます。

スケール練習の進め方

まずクロマチックスケール練習で左手の基本フォームとポジション移動、運指の基本を身につけてください。250bpmのテンポで滑らかに弾けるようしてください。はじめはゆっくりしたテンポから始めて、ある程度フォームが固まったら一気にテンポ上げて練習します。250bpmはかなり難易度が高いので自分なりの目標テンポを設定しても構いません。ここがスタート地点になります。

次にCメジャーの第一モードであるイオニアンスケールを練習します。ポジションと運指のパターンが3種類ありますので全てを250bpmのテンポで滑らかに弾けるようにします。目標テンポは自分の目指すレベルに合わせて設定しても構いません。これが最初のマイルストーンです。ここまでできればあとは応用パターンになります。

最終的なゴールは全てのキーの主要16スケールが滑らかに弾けることです。これができればどんな楽曲でも自分の思い通りに心を込めて弾くことができるはずです。12キーありますので192種類のスケールをマスターします。

自分が進みたい方向やレベルに合わせて継続して取り組めば必ずゴールに到達できます。

まとめ

あなたがアマチュア志向であれば急ぐ必要はありません。自分の好きな音楽の方向性に沿って練習をすすめてください。明確なゴールがあって努力を続けば誰でも必ずそこに到達できます。音楽はライフワークです。

ベーサー君
ベーサー君

自分のペースで練習すればいいんだ。

楽しみながらやるのが大事!

ベスさん
ベスさん

つぎは「右手の使い方」です。

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